解説

万田邦敏監督『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』コメント

映画監督の万田邦敏さんから『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』へのコメントをいただきました。 大工原さんの映画を見ていつも思うのは、「上手いなあ」ということです。『未亡人誘惑下宿』や『風俗の穴場』のように多くの登場人物が一堂に会する集団劇を…

助監督日誌・『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』編 (冨永圭祐)

○DAY 12009年3月某日、僕は新宿スバルビル前にいた。たくさんの撮影隊のロケ車に混じって、『ホトホトさま』撮影隊の車も申し訳なさそうに並んでいた。そう見えたのは、自分の心境のせいだろうか。 なにせ、ここまで本格的な現場(映画美学校のカリキュラム内…

『純情NO.1』の、ちょっともやもやするところ(清水かえで)

監督・脚本の大工原正樹さんは、素直に笑って楽しめるものを目ざしたのだと思います。そして、全体としてねらいどおりの作品になっていると思うのですが、でも、なんだか気になるところがあって、ちょっともやもやしているのもたしかなのです。 そのもやもや…

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』と長宗我部陽子についてなど(大工原正樹)

この映画を撮ろうと思ったのは、とにかく長宗我部陽子と久しぶりに仕事をしてみたかったというのが一番です。その前年、高橋洋監督の『狂気の海』でFBI捜査官を演じているのを観て「ああ、やはりこの人はシャープだ。かっこいい」と思ったのですね。 10年位…