シネマテークたかさき舞台挨拶レポート二日目!(磯谷渚)

 こんにちは、『わたしの赤ちゃん』監督の磯谷です。
シネマテークたかさきにて、「ホトホトさま+DENGEKI」が絶賛上映です。
初日の舞台挨拶組に引き続き、長宗我部陽子さん(女優・『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』『純情№1』主演)、大工原正樹(『ホトホトさま』『純情№1』『赤猫』監督)、松浦博直(『BMG』監督)と共に、台風17号が迫る中、舞台挨拶にお邪魔してまいりました。

 高崎駅へ到着。
まだ雨も風もなく、不気味に静まる街並み。
既に台風に備えて帰路へついた後なのか、メインストリートを歩く人はおらず、はたして劇場へ足を運んで来てくださる人がいるのだろうかと不安が募ります。



 シネマテークたかさきへ到着。
支配人の志尾さん、副支配人の小林さんが迎えてくださりました。
銀行を改築して作られたというシネマテークたかさき。ドアを開けるとまず大きな壁一面にこれまで訪れた映画監督や、俳優の方々のサインがいっぱい。またこの壁の色がなんともいい色なのです。
2Fに上がると元銀行の宿直室であった事務所にお邪魔しました。2Fの壁はまたちょっと違った色合いなのですが、これまた趣を感じさせるいい色でした。
お聞きしたところ、前支配人の茂木正男さんがここを建てる際に、1Fと2Fとそれぞれ、都内にある茂木さんお気に入りの試写室の壁の色を参考にして色を決めたとのこと。既存のペンキの色に当てはまらない為、手作りで作られた色なので、もう塗り直しがきかないそうです。
他にもたくさんシネマテークたかさきの成り立ちや、現在の様子などをお聞きしました。

 大工原監督、長宗我部さんも劇場入りし、いよいよ舞台挨拶の時間。
今日の長宗我部さんは、黒のワンピースにオレンジのタイツと、とってもポップで素敵です。



私たちの懸念はよそに、たくさんのご来場者があり、大変うれしかったです。
短い時間ですが、映画の見所を直接お客様にお話しできる貴重なお時間をいただきました。
 大工原監督は『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』について、長宗我部さんを主演に撮るというところから映画の企画が始まったことを語り、長宗我部さんも企画打合せの段階から参加して、とても思い入れのある作品だとおっしゃりました。

 舞台挨拶を終え、志尾さんらに連れられてセンスの良いイタリアンレストランへ。
ピザやペンネをたくさんいただき、お酒も少々。
特に長宗我部さんが頼んだ、蜂蜜をかけて食べるゴルゴンゾーラクルミのピザがとっても美味しかったです。
志尾さん、小林さんには初めてお会いしたにも関わらず、私はすっかりくつろいでしまい、映画の話から全然関係のないコスメの話まで・・・。
いつまでもお話ししていたい楽しい時間でした。


笑顔が温かい志尾さん


小林さん(左)、磯谷、長宗我部さん(右)
 
 お店の外は雨風が吹き荒れていましたが、中はわいわいとプチ宴会状態でした。



食事を終え、20時の回の舞台挨拶。
雨風が激しくなるにもかかわらず、20時の回も引き続き観に来てくださる方も。
大変うれしいのですが、皆さんのお帰りを心配する大工原監督。挨拶にも熱がこもりました。



 松浦は20時の回に監督作がないので、今後のDENGEKI作品の話をしますと切り出し、『赤猫』の森田さんがとても色っぽいこと、長宗我部さんは『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』の妙子役より、『純情№1』の矢野役の時の方が好みですと宣言しました。
私は、映画美学校で同期である伊野紗紀と監督作『正当防衛』についてお話しさせていただきました。『わたしの赤ちゃん』と同時期に撮影したこの作品。伊野の実体験と、フィクションがうまく混ざり合っていて、リアルなディティールとフィクションならではの話の展開がとても面白いのですが、どんどん追いつめられていく主人公を観ていると苦しい気持ちにもなります。
伊野は、クライマックスの撮影時に気持ちが高まって、カットをかけるところを思わず「櫻井!(主人公の名)」と叫んでしまったとのこと。なんとも伊野らしいエピソードです。



 舞台挨拶を終えたころ、雨風も大分おさまり、シネマテークたかさきの皆様にお見送りいただきつつ、帰途につきました。
 行きの電車は湘南新宿ラインで交通費を抑えた分、帰りはゆったり新幹線に乗りました。車内で再びビールを飲みつつ4人まったり。



映画鑑賞を兼ねた高崎日帰り旅行、おすすめです。
また今度はもっと高崎滞在時間を多く見積もって訪れたいと思います。


『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』+プロジェクトDENGEKI
シネマテークたかさきで10月5日(金)まで絶賛公開中です。
皆様是非観にいらしてください!