『静かな家』へのコメント(塩田明彦・直井卓俊)


(「静かな家は」9/26,10/1に上映)

映画監督の塩田明彦さんよりプロジェクトDENGEKIで上映します『静かな家』(長谷部大輔監督)へのコメントを頂きました。

感情が高ぶると足をもつれさせる少女という着想は悪くない。廃墟でひたすら壁に空き瓶を投げ続ける少年少女の描写には映画を感じた。奥ノ矢佳奈の瞳の動きにえもいわれぬ生々しさがある。
――塩田明彦:映画監督(『害虫』『カナリア』『どろろ』)



映画プロデューサー/SPOTTED PRODUCTIONS代表の直井卓俊さんより『静かな家』へのコメントを頂きました。

長谷部大輔の脳内には頭の固い映画青年とガソリン常備の過激派と真顔の変態男が同居しているらしい。その混沌とした感性が、スクリーンの中で思春期の美少女と二人三脚で静かにもがき、暴れ、転ぶ。ニヤニヤ笑いが抜けない愛すべき一作なのであった。
――直井卓俊:プロデューサー(SPOTTED PRODUCTIONS代表『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』『女の河童』)




『静かな家』
<物語>
中学1年生の友澤なみき(13)は父親の英也(40)と二人暮らし。ある朝、なみきは英也に告げる。
「お父さん、ワタシ、人を殺したい。できれば、お父さんがいいんだけど」
その日からなみきと英也の関係は急速に変化し始める。夏の気配、優等生のレッテル、母の不在、父の失業、そして父への本当の想い・・・。はたしてなみきは父を殺すのだろうか?