9/29舞台挨拶&トーク!


9/29は上映前に伊藤まきさん(『BMG』主演)、松浦博直監督、大工原正樹監督が挨拶に立ちました。

立ち居振る舞いそれだけで画になる人というのがなかなか居ないなか、『BMG』の伊藤さんはそれが成立しているのではないかと大工原は話しました。


伊藤さんは普段は映画の作り手側なので、芝居は訓練された俳優のように上手くはないけれど、それでもなにか良いなと思えるとのことでした。(大工原さんの元教え子でもあるそうです)



上映後のトークショーは篠崎誠監督、万田邦敏監督をゲストに向かえ、お2人に語っていただきました。
『BMG』はどこか黒沢清さんや万田邦敏さん、篠崎誠さんたちが学生時代に作品を作っていた頃のような、80年代の空気感を濃密に感じる作品だと話が始まりました。

松浦監督が『BMG』の劇中で、拳銃の受け渡しをあるものの中に隠して行っているのですが、篠崎さんも学生時代にまさに同じものの中に拳銃を隠して受け渡すシーンを撮影していたとのこと。


篠崎さんは併映の『純情No.1』での長宗我部陽子さんのコメディエンヌぶりの素晴らしさにもふれて話を広げます。万田さんはそれに頷きながら、「彼女は、声が本当にいいですよね」と引き受けます。『純情No.1』での放送室からマイクを通して呼びかける声、ナレーションの低く落ち着いた声、『ホトホトさま』での布団に入って弟にしっとりと話しかける声。冒頭から流れる愁いを帯びた歌声。

トークの後半、万田さんは「何を持って映画を映画たらしめるのか」という質問を大工原に投げかけました。
その質問に対し、大工原は「女優を魅力的に撮ることだ」と迷い無く答えていたのが印象的でした。

まさに、その答えのように『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』は長宗我部陽子の魅力が満ちた作品です。是非、劇場で長宗我部陽子を目撃してください!
長宗我部さんの舞台挨拶は9/30,10/2,10/8、さらに10/3にはトークショーも予定していますので、こちらもよろしくどうぞ!