『ちるみの流儀』自作解説(川島玄士)


(「ちるみの流儀は」9/30,10/3に上映)

そもそもは「みちるの流儀」というタイトルだったけど、浜田さんが本名はイヤだって言うんで「ちるみの流儀」というタイトルになったんでした。そのタイトルを考えてくれたのは高橋洋さんで、「“美しく散ると書いてちるみ”、これで行け」なんて言ってくれ(完成版を観てくれた古澤健さんには内容について、「なぜ“美しさを散らす”方向で行かなかったのか」とのお叱りを受けましたが・・・)更には主題歌の歌詞まで書いてくれました。長宗我部陽子さんが妖艶に唄い上げるホトホト様の主題歌「姉ちゃんのブルース」に対抗すべく、「ちるみのララバイ」として、メランコリックでアンニュイな曲を構想していたのだけれど、それも浜田さんが恥ずかしいってことで、何故か僕の弟が歌ってます。結局、青春フォークみたいな曲になっちゃった。
この映画は、とにかく皆が色々なアイデアを出してくれるんです(セレクトして下さった張本人、大工原さんも、呑みながら楽しそうにアイデアを出してくれたなぁ・・・)。「ちるみ」がこんなことをしたら面白い、あんなことをしたら盛り上がる、なんて、沢山の人からアドバイスを貰いました(あまり活かせられなかったけど)。試写を観終えたアニメーション作家のにいやなおゆきさんなんて「これをパイロット版として、一本ちゃんと作るべきだ」とまで言ってくれたのでした(あんまりにいやさんが矢継ぎ早にアイデアを言ってくれるので、具体的にほとんど憶えてないんですが・・・すみません)。浜田さん。浜田さん。今日も素敵なアイデアを貰ったよ。9/30(金)の舞台挨拶で、ちるみが、沢○エリカ様ばりの不機嫌で登壇するんだ。で、司会の冨永さんの質問に対して全部「特にないです」「・・・別に」って返すんだ。頭にサングラスを載せて、扇子もちゃんとあおいで。もちろんその様子を客席からスタッフが撮影してる。その後、涙の謝罪会見も撮ろう。浜田さんが泣きじゃくりながら舞台挨拶のことを謝罪する。当然、舞台挨拶の失態に激怒し、謝罪をさせる事務所のオーナー役は古澤健さんだ。どうだろうか?

PS.>にいやさん
現場で主演の浜田さんは全然飲んでません。主に飲んでたのは僕です。山田さんはバッチリ二日酔いで現場に来てくれ、なおかつ飲んでらっしゃいました。

川島玄士