2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『お姉ちゃん、だいきらい』自作解説(佐野真規)

「センパイ、お願い」笑顔で可愛い女の子に頼まれたら断れる自信が全く無ありません。仲間内で一日で取れるようなものを、という企画で制作を始めたはずが、一ヶ月に一度集まって撮影をし、撮了までに五ヶ月かかりました。追加撮影を含むと六ヶ月。後輩のか…

9/29舞台挨拶&トーク!

9/29は上映前に伊藤まきさん(『BMG』主演)、松浦博直監督、大工原正樹監督が挨拶に立ちました。立ち居振る舞いそれだけで画になる人というのがなかなか居ないなか、『BMG』の伊藤さんはそれが成立しているのではないかと大工原は話しました。 伊藤さんは普…

『ちるみの流儀』自作解説(川島玄士)

(「ちるみの流儀は」9/30,10/3に上映)そもそもは「みちるの流儀」というタイトルだったけど、浜田さんが本名はイヤだって言うんで「ちるみの流儀」というタイトルになったんでした。そのタイトルを考えてくれたのは高橋洋さんで、「“美しく散ると書いてち…

緊急告知!

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』本日29日(木)の上映後トークショーに万田邦敏監督が急遽参加してくれることになりました。 篠崎誠監督、松浦博直監督(『BMG』)、大工原正樹監督と共に登壇致します。 どんな話が飛び出すか、乞うご期待!さらに、上映…

9/27舞台挨拶!

9/27の上映後に舞台挨拶をおこないました。 (写真右より大工原正樹、長宗我部陽子、磯谷渚、藤井百代、森田亜紀) この日は『ホトホトさま』、『赤猫』(大工原正樹監督)、『わたしの赤ちゃん』(磯谷渚監督)の上映でした。 藤井百代さん、森田亜紀さんは『わ…

9/26舞台挨拶&トーク!

9/26の上映前に舞台挨拶を行いました。 右から大工原正樹監督、長谷部大輔監督(『静かな家』)、伊野紗紀監督(『正当防衛』)、宮田亜紀(『正当防衛』)。 『正当防衛』主演の宮田亜紀さん。 伊野監督の実体験も交えた派遣労働についてのシナリオに、いかに“…

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』を見て思ったこと・第3回(井川耕一郎)

今年の三月にアテネフランセ文化センターで大工原正樹特集があったとき、チラシには次のような『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』の紹介が載った。 子供の頃に義父から受けた虐待の記憶に苛まれる姉弟が、母の死を機に故郷の港町を久方振りに訪れる。彼ら…

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』へのコメント(花くまゆうさく)

「姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う」を見た。 一ヶ所ものすごくハッとする恐いシーンがあって、ビックリ感心したよ姉ちゃん!花くまゆうさく(漫画家)

姉弟割引き!

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』+プロジェクトDNGEKI緊急告知! 「姉弟割引」開始 映画の内容にちなみ、劇場に「姉と弟」でご来場の方は、2人で2,000円の特別割引料金でご覧いただけます。 証明書などは特に求めませんので、必ずご本人お二人でいらし…

『電撃』へのコメント(粟津慶子)

(『電撃』は9/24,10/2,10/5,10/8に上映)『収穫』のころと比べ、だいぶ大人っぽくなった波多野桃子さん。彼女が演じる妹は、年上の女を怖れおののかせる威力いっぱいでゾクゾクしました。あのむにゅっとした足にあの靴下、あのスカート丈、恐ろしい計算です。…

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』を見て思ったこと・第2回(井川耕一郎)

岡部尚演じる弟がかかえている骨壷から、長宗我部陽子演じる姉が遺灰をつかむと、それをトンネルめがけてまく……。 完成した『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』を初めて見たときに一番ひっかかったのは、シナリオにはないこの冒頭だった。シナリオを書いた…

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』へのコメント(藤原章)

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』は主人公の姉弟が様変わりした故郷の港を歩くところから始まる。 「久しぶりだな〜、ずいぶん変わっちまいやがって!」 港町を背にしてこんなセリフを口にすれば、自ずと作為的なアングルにもなろうというもの。いわゆ…

初日舞台挨拶!

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』が9/24に初日を迎えました!本日は『ホトホトさま』、『純情No.1』、『電撃』の出演者の舞台挨拶がありました。 (画面右の2番目から大工原正樹、長宗我部陽子、岡部尚、北山雅康、美輪玲華、安藤匡史、渡辺あい)『…

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』へのコメント(三宅隆太)

脚本家・映画監督の三宅隆太さんより『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』へのコメントを頂きました。 本当に辛い経験をすると、時間は停止する。 姉ちゃんと弟の場合もそうだった。 我々はちょっとした居心地の悪さを覚えながらも、ふたりの旅のお供をさせ…

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』を見て思ったこと・第1回(井川耕一郎)

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』については前に書いたことがある(注)。しかし、あのときはまだ完成作品を見ていなかった。そこで、今回は映画を見たあとに思ったことを記そうと思う。といっても、とりとめのない雑感になってしまいそうだけれども。 …

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』+プロジェクトDENGEKI イベントスケジュール

公開中、多数のイベントを予定しています。 よろしくどうぞ!9月24(土) 舞台挨拶:長宗我部陽子、岡部尚、北山雅康、美輪玲華、安藤匡史25(日) 舞台挨拶:久保紫苑 川口陽一 トークゲスト:古澤健(映画監督)、内藤瑛亮(『先生を流産させる会』監督・『お姉…

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』を観て(清水健治)

この文章は、『寝耳に水』(監督:井川耕一郎)に出演している清水健治さんが脚本の井川耕一郎さん宛のメールに書いた『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』の感想です。 清水さんの許可をいただいて掲載しました。『ホトホトさま』観させていただきました。…

『静かな家』へのコメント(高橋洋)

(「静かな家は」9/26,10/1に上映) 自分が変質者だと気づいてしまった少女の話、なんだろう。 それが美少女で、かつ学校でイジメにあってるとか友達とうまくいってないとかじゃなく、男子が喧嘩をしていれば体を張って止めるぐらいのしっかりしたヤツ、とい…

『電撃』へのコメント(三宅隆太)

(『電撃』は9/24,10/2,10/5,10/8に上映)脚本家・映画監督の三宅隆太さんより『電撃』にコメントを頂きました。 正直、渡辺あいの演出には、やや迷いを感じる。 現場での悔いが残留思念となって映し出されてしまったような場面もある。 だが、それでもこの映…

『ミニチカ』へのコメント(高橋洋)

(『ミニチカ』は10/6,10/7に上映) 新谷尚之が演じる狂人が写っているわけだ。しかし、我々が目撃したあの狂人とは、何であったのか、もう少し厳密に言わねばならない。 あれは赤塚不二夫の漫画に登場する狂人の実写化なのである。 大木原正樹がそう指示した…

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』へのコメント(尾西要一郎)

映画プロデューサーの尾西要一郎さんより、『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』へのコメントを頂きました。 微熱をおびた姉弟の道行き。蟲たちのすえた匂い。トンネルに滴る鮮血の存在感。 映画の「彼岸」がここにある。 瑞々しさと円熟。大器、大工原監督…

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』『純情№1』の衣装について(長宗我部陽子)

『ホトホトさま』で着ている衣装は1点のみ。紫色のワンピースと白いカーディガン、ベージュのトレンチコート、それと紫色のパンプス。衣装は元々、血糊で汚れることが分かっていたので、新品を2着買いすることになっていた。そこで、監督と私と助監督の中…

『BMG』へのコメント(万田邦敏)

(『BMG』上映は9/29,10/7)映画監督の万田邦敏さんからプロジェクトDDENGEKIで上映の『BMG』にコメントを頂きました。 何やら怪しげな男が勧める怪しげな仕事を引き受けた女に向かって、その怪しげな依頼者がささやく。「もし仕事に失敗したら、あなたの…

『BMG』へのコメント(高橋洋)

何か80年代の自主映画を思わせる気配がそこかしこに漂っている映画であった。 80年代の自主映画といっても色々なのだが、ここで言ってるのは、立教のパロディアス・ユニティとか僕の所属していた早稲田のシネ研とか法政のシアターゼロ関係とかが撮ってい…

『正当防衛』というタイトル(高橋洋)

(正当防衛は9/26,10/5に上映) だいたい監督の伊野沙紀は日本語がおかしい。この映画の原案はすでに入学時に提出された企画書段階で出来上がっていたのだが、どうしてそれが『正当防衛』というタイトルなのか、僕はさっぱり判らず、そもそも正当防衛って何…

『わたしの赤ちゃん』における◯◯◯について (高橋洋)

(「わたしの赤ちゃん」は9/27.10/7に上映)あえて◯◯◯と伏せ字にしたのは、それがクライマックスの階段シーンで起こる重要なアクションと関わっているからで、ネタバレしたくないのである。 うーん、それは『わたしの赤ちゃん』の準備中、シナリオに書かれて…

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』へのコメント(小原治)

ポレポレ東中野の小原治さんより『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』にコメントを頂きました。 聞いたこともないのに知っている主題歌に心奪われ、個別の時間と空間の玉突き事故に興奮し、カルピスという事実がまた味わい深いビンの虫に心が蠢きました。一…

チラシ3!

『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』チラシを置かせて頂きました。ありがとうございます! 中央線エリア○高円寺 ・ヴィレッジヴァンガード高円寺 http://www.village-v.co.jp/ ・アニマル洋子(古本・古着)http://animal.nobody.jp/ ・RARE高円寺店(中古…

渡辺あい『電撃』と冨永圭祐『乱心』についての往復書簡・第3回(清水かえで+井川耕一郎)

(『電撃』は9/24,10/2,10/5,10/8に上映)<井川耕一郎→清水かえで:『電撃』の病気、『乱心』の病気・その2> 次に『乱心』について。 清水さんは、シーン13で盛太が遠くに放り投げたボールが、シーン14でひよりをあたりそうになるところについて尋ねてまし…

『電撃』の顔について(古澤健)

(『電撃』は9/24,10/2,10/5,10/8に上映)渡辺あいは、僕の連作短編『Mっぽい』シリーズのヒロインである。と書いたら本人に嫌がられるだろうが、僕の認識ではそうなのだからそこから始めたい。役者が監督に転じると、大概傑作を撮ってしまうものだ。最近で言…